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お知らせ -vol.11-

2015年7月31日ギャラリーの作品を「海」から「ヨット」に飾り換えをしました。
松本の描いた海の世界を、ゆっくりご鑑賞頂ければ幸いです。

次回の入れ替えは10月を予定しております。

松本孝之絵画館だよりvol.11 (2015年8月発行)

松本絵画館2015年8〜9月の展示です

今年の夏はいつもの夏より暑さがまさに熱さと
言葉を変えたくなるほどの暑さですね。
避暑地の海へ行けない方は、
どうぞ避暑地の松本孝之絵画館へお越し下さい。

この夏はヨットとマリーナの作品展です。

玄関先にいきなり10号のヨットの作品が
お出迎え致します。
玄関先にいきなり10号のヨットの作品が
お出迎え致します。
玄関を上がって頂き

左側の壁にあるのが「葉山マリーナ」F30号
一番奥の壁にあるのがF20号の「葉山マリーナ」です。

F30号の「葉山マリーナ」は海側からテラス方向を


F20号の方はその逆で海側にある防波堤を描いています。

右側の壁には「マリーナ」M15号ですが、

おそらく「葉山マリーナ」F30号の
さらに奥の部分を描いたもののようです。
画面がアップされて人々のにぎわいが見られます。
床の間風の場所には「凪」を場所を変えての展示です。
メインギャラリー
 
ヨットの作品が並びます。
正面の壁、左より「ヨット」M20「帰帆」P20「帆が走る」350×652


松本作品の中でもヨットを描いた作品は数多くありますが、
その中から20号前後の小さめの作品を展示しました。
ここ数回メインギャラリーで小さな作品の展示を開催するようになりましたが、
小さな作品に限り、館主のご好意でワイヤー展示を止め
直接壁に展示するようになり
作品が非常に締まって鑑賞できるようになりました。
「帰帆」P20号は松本先生ご自身お気に入りの作品 と 伺っています。
図録よりもはるかに色鮮やかで青空と青い海の背景が多い中
数少ない夕焼けの赤い色が印象的な作品です
その両側の作品「ヨット」M20号は額装を変え
より色の鮮やかさを強調しました。

「帆が走る」は過去に玄関口にて展示した作品なのですが、
ヨットの作品と組み合わせることで単体で観るより動きも色の鮮やかさも
さらに印象強くなった作品です。
作品展示の組み合わせの妙を感じる作品群です。
※左「ヨット」F8号 右「ヨット」0号

入り口左側の壁には前回からの作品と
以前に展示された作品の額装を変えた作品を展示しています。
前回から引き続いての作品は中央左側の作品ですが、
前回新たに見付かった図録にもないこの作品の発見が
今回のヨット作品の展示に大きかったと思います。
この壁の作品が0号を除き、構図が似ていて
どのように松本が美を追求していったかが伺える作品群となりました。
額装を金色から黒へ変更した「ヨット」0号です。
1枚の絵を額装する場合と展示全体を考えての額装でその作品は
大きく見せ方を変えてしまいます。
奥様のご理解とご協力がないとできない展示でもあります。
「ヨット」F8号
「ヨット(レース前)」F8号

ヨットの構図は良く似ているのに、
描き方、色の調子など随分と変化しています。

右側の壁に目を写すと趣の違った作品が2点。
「夕映」と「海の朝」
他の動きのある作品を観ていると
実に静かで落ち着きを与えてくれる作品だと再認識させられます。
日本料理でいうところの「箸休め」のようにホットさせられます。

メインギャラリー入り口の壁の「岸辺」F100号
展示を変更する際には前もって奥様と図録を確認しながら次の作品を選ぶのですが、
今回予定していたのは「ヨット」P100号で第43回東光会出展作品の予定でした。
こちらの方が青の鮮やかさがあり夏と涼を感じさせると思われたからです。
しかしながら、実際に作品を出してみると「岸辺」の方の青が鮮やかで美しく
「ヨット」よりも夏を感じさせるものでした。
ちょくちょくこういったことは起こるのですが、
良い意味で作品の再認識につながり鑑賞力を高めさせてくれます。
あなたもどうぞその目でお確かめ下さいませ。
当館は入場無料でお待ち致しております。


ー 筆:手柴良治 ー