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お知らせ -vol.9-

2015年4月1日ギャラリーの作品を「雪の景色」から「春」に飾り換えをしました。
松本の描いた花や新緑の風景の世界を、ゆっくりご鑑賞頂ければ幸いです。

次回の入れ替えは6月を予定しております。

松本孝之絵画館だよりvol.9 (2015年4月発行)

第11回目の展示です

玄関を入るといつもより一枚多いお出迎えです。
前回から上がり口に1作品をプラス展示。
玄関からは5点の作品展示となります。

 

 過去にも展示した作品「早春のコモ湖」ですが、
展示場所が変わると 違ってみえるのも
こじんまりとした絵画館ならではでしょうか?

床の間状の展示スペースの「富士」

 

 松本作品には富士山を描いた作品が数点あるのですが、 他の作品に比べ赴きが違うためになかなか展示する機会を得ませんでした。 それが今回のテーマともともとここに展示する予定だった作品との兼ね合いで
初のお目見えとなりましたが 、
野球に例えるとツーアウト満塁で打順が9番の時に代打を送り
満塁ホームランを打ってくれたと言う感じです。

奥にある「公園の午後」
とても優しい光の作品で春というか初夏のような感じですね。
左の壁側にある「雨後の多摩川」
初展示です。
当絵画館の専属額装店による額装のベストチョイスです。

 

右側にある「新緑の頃」
2度目の展示となりますが、春の季節に相応しい作品です。
メインギャラリーへ入りましょう。
今まではメインギャラリーにはその壁面と空間の関係から
大きな作品を中心に展示してきましたが、
今回は小さな作品をメインに展示いたしました。
初の試みです。

 

正面中央の「白い花のある静物」
作家松本自身が気に入っており値段がどんどんつり上がってなお
手放さなかったという作品です。
右側の「窓外暮色」
実は玄関から上がってすぐの床の間状の展示スペースに展示予定だった作品とは
この作品なのです。
メインの「白い花のある静物」にある窓のつながりもありますが、
この小さな作品の窓が実に空間を広げてくれる事が分かり
メインギャラリーの正面壁に展示となった訳です。
では、床の間状のスペースには何を?
そこに浮上してきたのが「富士」だったのです。
左側の「パンジー」
この作品は以前(第5回展示)には
廊下の玄関より見て右側の壁でした。
4号という大きさながら
メインギャラリーの広さの中で場所を得たかのごとく
燦然と輝く作品となりました。
左側の壁面です。

「花のある窓辺」

と「白いバラ」

「ダリア」3点ともに再展示ですが、所変われば・・・です。
後ろ側の壁面
今回はいろんな初の試みがありますが
この壁面で初めてワイヤーを使用しない展示を行いました。
小さな作品を当初ワイヤーを使用していたのですが、
ワイヤーを使用すると作品が小さい分前のめりに傾いてしまうことと
なによりワイヤーそのものが目障りになったことで
使用しない展示にしました。
とても作品がすっきりした感じでより華やかな感じです。
作品展示の高さは通常よりも目線の位置をかなり低く展示しています。
通常の高さではギャラリーの空間バランスが悪くなり
ギャラリーそのものに落ち着きが出ませんでした。
それは絵画作品でテーブルの上の生花を楽しむような演出です。
その全てがこんな作品だったけ?と思えるくらい
広いギャラリースペースで生き生きとしています。
そして右側の壁面に1作品。

初展示「芍薬」
新たに見付かった作品です。
最初は別の額装でした。
 

これが最初の額装なのですが、
展示してみると額が作品について行けず
壁にも負けてしまっていました。
 
そこで額装を急遽変更
一面の壁に1点でも負けないとても堂々とした作品に変わりました。
額も作品の一部なのだということがお分かりいただけますか?
実は「ポピー」「バラ」「白バラ」と額装を変更したものが多いのです。


今回は、松本孝之の描いた春を感じさせる花達や新緑の風景を飾りました。

ー 筆:手柴良治 ー